
「任意保険のロードサービスって、どこまで対応してくれるの?」と気になっているあなたへ。
こんな疑問や不安を抱えていませんか?
結論からお伝えすると、任意保険のロードサービスはバッテリー上がりやパンク、レッカー搬送など幅広いトラブルに無料で対応してくれる心強いサービスです。しかも、利用しても翌年の等級や保険料には一切影響しません。ただし、JAFとはサービスの対象や対応範囲に明確な違いがあるため、それぞれの特徴を正しく理解しておくことが大切です。
とはいえ、保険会社ごとにサービス内容が異なったり、JAFとの使い分けが分かりにくかったりと、判断に迷う方も多いですよね。
そこでこの記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)である筆者が、以下のポイントを初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
- 任意保険のロードサービスで対応できるトラブル一覧
- 自動車保険のロードサービスとJAFの違いを比較
- ロードサービスの必要性と等級への影響
- JAFとの併用がおすすめな人・不要な人の判断基準
この記事を読み終える頃には、ご自身に必要なロードサービスの範囲が明確になり、いざという時にも慌てず対応できる安心感を手に入れられるはずです。
【トラブル別】任意保険のロードサービスで対応可能な無料サポート内容

車の任意保険に付帯されるロードサービスは、24時間365日対応でさまざまなトラブルからあなたを守ってくれる心強い存在です。バッテリー上がりやパンク、ガス欠など、誰にでも起こりうるアクシデントに対して、プロのスタッフが現場に駆けつけてくれます。
ここでは、ロードサービスが対応してくれる代表的なトラブルを一つずつ見ていきましょう。
なお、サービスの具体的な内容や回数制限は保険会社によって異なるため、ご自身の契約内容を事前に確認しておくことが大切です。
バッテリー上がりの対応
バッテリー上がりは、任意保険のロードサービスで最も多い出動理由のひとつです。ロードサービスに連絡すれば、プロの技術者が現場に駆けつけて、ジャンピング(応急充電)でエンジンを再始動してくれます。
バッテリー上がりの主な原因としては、次のようなものが挙げられます。
- ヘッドライトや室内灯の消し忘れ
- 長期間車を動かさずに放置していた
- バッテリー自体の経年劣化
ジャンピングであれば、多くの保険会社で無料対応してもらえます。ただし、バッテリー上がりの対応は「保険期間中1回まで」と回数制限を設けている保険会社が多い点には注意が必要です。もしバッテリー自体が寿命を迎えている場合は、その場での交換を提案されることもあります。
日頃からバッテリーのメンテナンスを意識しておくことが、トラブルを未然に防ぐポイントになります。

FPからの一言アドバイス:バッテリーの寿命は一般的に2~3年です。エンジンのかかりが悪くなってきたら、早めにカーショップやディーラーで点検してもらいましょう。
燃料切れ(ガス欠)の対応
ガス欠になってしまっても、ロードサービスを利用すれば、スタッフが現場まで燃料を届けてくれます。一般的には10リットル程度のガソリンまたは軽油を届けてもらえるので、最寄りのガソリンスタンドまで移動できるようになります。
ガス欠が起こりやすい場面としては、次のようなケースがあります。
- 慣れない土地でガソリンスタンドが見つからなかった
- 渋滞中に予想以上に燃料を消費してしまった
- 燃料計の確認を忘れていた
多くの保険会社では「保険期間中1回まで」という制限があり、ガソリン代は無料の場合と実費負担の場合に分かれます。保険会社によっては契約1年目はガソリン代が有料で、2年目以降は無料になるところもあるので、契約時に確認しておくと安心です。
また、自宅近くでのガス欠や、サービスエリア内など自力で燃料調達が可能な場所では対象外になるケースもあります。

FPからの一言アドバイス:燃料計が残り4分の1を切ったら早めに給油する習慣をつけましょう。特に山間部や高速道路ではスタンドの間隔が長いため、余裕を持った給油が大切です。
タイヤのパンク・ボルト締め付けなどの作業
走行中にタイヤがパンクしてしまった場合、ロードサービスを呼べばスペアタイヤへの交換作業を無料で行ってもらえます。スペアタイヤを搭載していない車の場合でも、パンク修理キットによる応急処置で、安全に移動できる状態にしてもらうことが可能です。
ロードサービスで対応してもらえるタイヤ関連の作業には、次のようなものがあります。
- スペアタイヤへの交換作業
- タイヤのボルト締め付け
- パンク修理キットによる応急処置
ただし、保険会社によってはスペアタイヤへの交換は対応していても、パンクの応急修理は対象外としているケースがあります。修理が現場で難しい場合は、レッカーサービスを利用して最寄りの修理工場まで搬送してもらえるので安心です。
なお、タイヤチェーンの着脱や夏タイヤから冬タイヤへの交換などは、多くの保険会社でロードサービスの対象外となっています。

FPからの一言アドバイス:最近の車はスペアタイヤの代わりにパンク修理キットを搭載しているケースが増えています。使い方を事前に確認しておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。
インロック(鍵閉じ込み)の解錠サービス
車内に鍵を置いたままドアをロックしてしまう「インロック」は、誰にでも起こりうるトラブルです。ロードサービスに連絡すれば、専門のスタッフが駆けつけて解錠作業を行ってくれます。
多くの保険会社では、インロック時の解錠は無料で対応しています。しかし、すべての状況で対応してもらえるわけではありません。次のようなケースでは対象外となる場合があります。
- イモビライザーキーなど高度なセキュリティ装置が搭載されている車
- 鍵の紛失や盗難による解錠
- スマートキーの電池切れによるロック
セキュリティ装置付きの車の場合、専門的な機材やディーラーでの作業が必要になることもあり、その際は実費負担が発生するケースもあります。保険会社によって対応可能な範囲が異なるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

FPからの一言アドバイス:スマートキーの車でもインロックは起こり得ます。万が一に備えて、スペアキーを財布や別のバッグに入れて携帯しておくと安心です。
落輪・スタックからの引き上げ作業
細い道で側溝にタイヤを落としてしまう「落輪」や、雪道・砂地で車が動けなくなる「スタック」は、運転に慣れた方でも対処が難しいトラブルです。ロードサービスでは、このような状況でも車両の引き上げ・引き出し作業を行ってくれます。
落輪とスタックでは、保険会社の対応が異なるケースが多い点に注意してください。
- 落輪は多くの保険会社で無料対応の対象になっている
- スタックは一部の保険会社では対象外、または追加費用が必要になることがある
- クレーン車が必要な重度の落輪や、全輪が落ちている場合は対象外になるケースもある
一般的に「落輪」とは、道路から1m以内の側溝や用水路などにタイヤを落とした状態を指します。それ以上の落差がある場合や車両が横転している場合は、通常のロードサービスでは対応できないことがあります。
雪道でのスタックについては、保険会社によって対応の可否が大きく分かれるため、冬場の運転が多い方は契約前にしっかり確認しておきましょう。

FPからの一言アドバイス:雪道でのスタック対応は任意保険だけではカバーしきれない場合があります。冬の運転が多い方はJAFとの併用を検討してみてください。
事故・故障時のレッカーサービス(無料搬送距離の目安)
事故や故障で車が自走できなくなった場合、レッカーサービスで修理工場まで搬送してもらえます。レッカーサービスはロードサービスの中でも特に重要なサービスのひとつです。
無料で搬送してもらえる距離の目安は、次のとおりです。
- 保険会社が指定する最寄りの提携修理工場まで搬送する場合は、距離無制限で無料
- 契約者が指定する修理工場まで搬送する場合は、100km前後が無料の目安(保険会社によって50~150kmと幅がある)
さらに、遠方でのトラブルで当日中に帰宅できない場合、宿泊費用や帰宅のための交通費を補償してくれる保険会社もあります。旅行や出張が多い方にとっては心強いサポートです。
ただし、無料距離を超えた分の搬送費用やクレーン作業が必要な場合の費用は、自己負担になることがあります。また、一度修理工場に入庫した後の二次搬送は対象外となるのが一般的です。

FPからの一言アドバイス:レッカーの無料距離は保険会社選びの重要なポイントです。自動車保険の一括見積もりを利用して、各社のレッカー距離を比較してみるのがおすすめですよ。
エンジントラブル(オーバーヒート等)
エンジンのオーバーヒートや異音の発生など、突然のエンジントラブルにもロードサービスは対応してくれます。冷却水の補充やオイルの補給といった応急処置を現場で行ってもらえるため、まずはロードサービスに連絡しましょう。
エンジントラブルが発生した場合は、次の手順で対応してください。
- ただちに安全な場所に車を停める
- エンジンを止めてボンネットを開け、自然に冷却させる
- 保険会社のロードサービスセンターに連絡する
現場での応急処置は、一般的に30分以内の作業が無料の範囲とされています。冷却水やオイルなどの部品代は実費負担になるケースがほとんどです。応急処置で解決しない場合は、レッカーサービスで最寄りの修理工場へ搬送してもらえます。
オーバーヒートの状態で無理に走り続けると、エンジン自体に深刻なダメージを与えてしまう可能性があるため、異変を感じたらすぐに停車することが大切です。

FPからの一言アドバイス:エンジントラブルの多くは日頃のメンテナンス不足が原因です。定期的なオイル交換と冷却水のチェックを忘れずに行いましょう。
自動車保険のロードサービスとJAFの違いを比較

車のトラブル時に頼れるロードサービスには、自動車保険に付帯するものとJAF(日本自動車連盟)が提供するものがあります。どちらも似たようなサービスに見えますが、実は対象や利用条件にいくつかの大きな違いがあります。
ここでは、自動車保険のロードサービスとJAFの違いを4つのポイントに分けてわかりやすく比較していきます。
- 【対象の違い】最大の違いは対象が「車」か「人」か
- 【回数・範囲の違い】無料利用の制限と特殊作業の有無
- 【雪道・ぬかるみ】JAFにしかできないロードサービス範囲
- 【費用の違い】任意保険は無料付帯・JAFは入会金+年会費が必要
それぞれの特徴を理解して、自分に合ったサービスを選びましょう。
【対象の違い】最大の違いは対象が「車」か「人」か

自動車保険のロードサービスとJAFの最大の違いは、サービスの対象が「車」か「人」かという点です。
自動車保険のロードサービスは、保険をかけている契約車両に対して適用されます。そのため、契約している車でトラブルが起きた場合にのみ利用できる仕組みです。一方、JAFは会員である「人」に対してサービスが適用されるため、どの車に乗っていてもサポートを受けられます。
具体的には、次のような違いがあります。
- 自動車保険は契約車両のみが対象で、レンタカーや友人の車でのトラブルには対応できない
- JAF会員であれば、レンタカー・社用車・友人の車でもロードサービスが利用できる
- JAFは運転していなくても同乗しているだけでサービスの対象になる
- JAFはバイクや原付でのトラブルにも対応してくれる
複数の車を運転する機会が多い方やバイクにも乗る方にとって、この「人に対するサービス」というJAFの特徴は大きなメリットになります。

FPからの一言アドバイス:自動車保険のロードサービスは「契約車両の運転者」であれば誰でも利用可能です。家族が契約車を運転中のトラブルにも対応してもらえるので、その点は安心してくださいね。
【回数・範囲の違い】無料利用の制限と特殊作業の有無
サービスの利用回数と無料範囲にも、自動車保険とJAFでは明確な差があります。
自動車保険のロードサービスは、バッテリー上がりやガス欠など一部のサービスに「保険期間中1回まで」といった回数制限が設けられているケースが多いです。一方、JAFは会員であれば基本的に利用回数に制限がなく、何度でも無料でサポートを受けられます。
両者の違いをまとめると、次のとおりです。
- 自動車保険はバッテリー上がりやガス欠の対応が年1回限りの保険会社が多い
- JAFは回数制限なしで、何度利用しても原則無料
- 自動車保険ではパンクの応急修理に対応していない保険会社もある
- JAFはパンクの応急修理やタイヤの貸し出しサービスにも対応している
ただし、JAFでもバッテリー交換時のバッテリー代や燃料代などの部品・消耗品費は実費負担になります。完全に無料というわけではないので、その点は覚えておきましょう。

FPからの一言アドバイス:ご自身の任意保険のロードサービスに回数制限がどのように設定されているか、一度契約内容を確認してみてください。意外と制限があることに気づくかもしれません。
【雪道・ぬかるみ】JAFにしかできないロードサービス範囲
雪道でのスタックや自然災害によるトラブルへの対応は、JAFが特に強みを持つ分野です。
自動車保険のロードサービスでは、雪道やぬかるみでのスタック、大雨や台風による水没といった自然災害に起因するトラブルには対応していない保険会社が少なくありません。しかし、JAFはこうした過酷な状況でも幅広くサポートしてくれます。
JAFが対応できて、自動車保険では対象外になりやすいケースには次のようなものがあります。
- 雪道やぬかるみ、砂地でスタックして動けなくなった場合の引き出し作業
- 大雨や台風による車両の冠水トラブル
- タイヤチェーンの着脱作業
- 自走可能な状態での異音・異臭の点検
特に雪の多い地域にお住まいの方や、冬場にスキー・スノーボードなどで山間部を走ることが多い方にとって、JAFの対応範囲の広さは心強い味方になります。

FPからの一言アドバイス:冬のレジャーやアウトドアが趣味の方は、任意保険のロードサービスだけでは心もとない場面が出てきます。JAFとの併用を前向きに検討してみてください。
【費用の違い】任意保険は無料付帯・JAFは入会金+年会費が必要
費用面では、自動車保険のロードサービスに大きなアドバンテージがあります。
多くの保険会社では、ロードサービスは自動車保険に無料で自動付帯されています。つまり、追加の費用を支払うことなくロードサービスを利用できる仕組みです。一方、JAFの個人会員になるには入会金2,000円と年会費4,000円が必要になります。
費用面の違いをまとめると、次のとおりです。
- 自動車保険のロードサービスは基本的に追加費用なしで利用できる
- JAFの個人会員は初年度に合計6,000円(入会金2,000円+年会費4,000円)が必要
- JAFは2年目以降も年会費4,000円がかかる
- JAFにはクレジットカード払いで入会金500円割引、複数年一括払いで最大2,000円割引の制度がある
年会費がかかるJAFですが、非会員の状態でロードサービスを依頼すると1回あたり1万円以上の費用が発生します。万が一のことを考えれば、年間4,000円で何度でも利用できるJAFのコストパフォーマンスは決して悪くありません。
また、JAFには全国約44,000カ所以上の優待施設で割引を受けられる会員特典もあるため、日常的に活用すれば年会費分の元を取ることも十分に可能です。

FPからの一言アドバイス:JAFの年会費は月額に換算すると約333円です。万が一のトラブルへの備えと考えれば、十分に検討する価値がありますよ。
自動車保険のロードサービスは必要か?不要でも保険料は安くならない

「ロードサービスは使わないから不要では?」と考える方もいるかもしれません。しかし、結論からいうと、ロードサービスはつけておいて損のないサービスです。
ここでは、ロードサービスの必要性や保険料への影響、そして等級との関係について解説していきます。
ロードサービスの必要性が高い理由
車を運転する以上、ロードサービスの必要性は高いです。トラブルは予告なく突然やってくるため、運転頻度にかかわらず備えておくことが大切になります。
JAFが公表しているロードサービスの出動理由を見ると、上位を占めるのは日常的に起こりうるトラブルばかりです。
- 1位はバッテリー上がりで、全体の出動理由の中で最も多い
- 2位はタイヤのパンクやバースト
- 3位は落輪・落込み
これらのトラブルは運転歴の長い方でも経験する可能性があり、自分だけで解決するのが難しいケースがほとんどです。特にバッテリー上がりは、車を長期間動かさなかった場合やライトの消し忘れなど、ちょっとした不注意で起こり得ます。
ロードサービスがあれば、電話一本でプロのスタッフに対応してもらえるので、いざという時の安心感が大きく変わります。

FPからの一言アドバイス:普段あまり運転しない方ほどバッテリー上がりのリスクが高くなります。「自分は大丈夫」と思わずに、ロードサービスは備えとして持っておきましょう。
ロードサービスを外しても保険料はほぼ変わらない
ロードサービスが不要だと感じていても、外して保険料を節約するのは難しいのが実情です。ほとんどの保険会社では、ロードサービスは自動車保険に無料で自動付帯されており、取り外すことができません。
ロードサービスと保険料の関係を整理すると、次のようになります。
- 多くの保険会社ではロードサービスは自動付帯で、外す選択肢がそもそもない
- 一部の保険会社(おとなの自動車保険など)ではオプション扱いで外すことが可能
- 外せる場合でも、保険料の差額は年間で数千円程度にとどまる
つまり、ロードサービスを外したとしても大幅な節約にはつながりにくい仕組みです。一方で、ロードサービスなしの状態でトラブルに遭うと、レッカー代だけでも数万円の自己負担が発生する可能性があります。
わずかな保険料の差と万が一のリスクを比較すれば、ロードサービスはつけておくほうが安心です。

FPからの一言アドバイス:保険料を節約したい場合は、ロードサービスを外すよりも、一括見積もりで保険会社ごとの保険料を比較するほうがはるかに効果的ですよ。
ロードサービスを使っても等級に影響なし
ロードサービスを利用しても、翌年の等級や保険料に影響はありません。なぜなら、ロードサービスの利用が保険金の支払いとは別扱いになるためです。
等級が下がるのは、事故を起こして保険金が支払われた場合に限られます。ロードサービスはあくまで付帯サービスとして扱われるため、何度利用しても「ノーカウント事故」として処理されます。等級に影響しないロードサービスの具体例は、次のとおりです。
- バッテリー上がりでジャンピングを依頼した
- ガス欠で燃料を届けてもらった
- 故障でレッカー搬送してもらった
- インロックで解錠作業をしてもらった
「等級が下がるかもしれない」という心配からロードサービスの利用をためらう方もいますが、その心配は不要です。少しでも車に異変を感じたら、遠慮せずにロードサービスを利用してください。小さなトラブルを放置して大きな事故につながるリスクを避けることが、何より大切です。

FPからの一言アドバイス:ロードサービスは「使わないともったいない」サービスです。等級に影響しないので、困った時にはためらわず活用しましょう。
自動車保険とJAFの併用がおすすめな人・不要な人

自動車保険のロードサービスとJAFは、それぞれ強みが異なるため、両方に加入することでより手厚いサポートを受けられます。しかし、すべての方にJAFとの併用が必要というわけではありません。
ここでは、併用による具体的なメリットと、JAFの加入がおすすめな人・不要な人の特徴を整理していきます。ご自身のカーライフに合った選択をするための参考にしてください。
JAFとの併用で任意保険のロードサービスがグレードアップ
自動車保険とJAFの両方に加入していると、ロードサービスの内容がグレードアップする仕組みがあります。JAFは多くの損害保険会社と提携しており、JAF会員には保険会社ごとに「優遇サービス」が用意されているためです。
具体的には、次のようなグレードアップが期待できます。
- 応急処置の際にかかる部品代・消耗品代が一定額まで無料になる
- レッカーの無料けん引距離が拡大される
- 保険単独では対応できないパンクの応急修理やタイヤチェーンの着脱が対象になる
- バッテリー上がりの回数制限が撤廃され、無制限で対応してもらえる
優遇サービスを受けるには、トラブル発生時に保険会社のコールセンターへ連絡する際、JAF会員である旨を伝えるだけでOKです。優遇内容は保険会社によって異なるため、加入中の保険会社の提携状況を確認してみてください。

FPからの一言アドバイス:JAFの提携保険会社は12社以上にのぼります。ご自身の保険会社が提携しているかどうか、JAF公式サイトで確認してみましょう。
JAFの加入がおすすめな人
JAFは、自動車保険のロードサービスだけではカバーしきれない場面が多い方に特におすすめです。JAFは「人」に対するサービスのため、どの車に乗っていても利用でき、対応範囲も幅広いのが大きな魅力になります。
特に次のような方は、JAFへの加入を前向きに検討してみてください。
- レンタカーや社用車、友人の車を運転する機会が多い方
- 冬場にスキーやスノーボードなどで雪道を走ることがある方
- アウトドアやキャンプで未舗装の道を走る機会がある方
- 長距離ドライブや遠出をする頻度が高い方
- バイクや原付にも乗る方
また、JAFには全国約44,000カ所以上の優待施設で割引が受けられる会員特典もあります。飲食店やレジャー施設、映画館などで日常的に活用すれば、年会費4,000円の元を取ることも十分に可能です。

FPからの一言アドバイス:家族にJAF個人会員がいれば、同居の家族は年会費2,000円の家族会員として加入できます。ご家族で車を使う方は家族会員の活用もおすすめですよ。
任意保険のロードサービスだけで十分な人
一方で、自動車保険のロードサービスだけで十分という方もいます。自分の車しか運転しない方で、日常的な運転範囲が限られている場合は、任意保険のロードサービスで主要なトラブルに対応できるためです。
次のような方は、無理にJAFへ加入する必要はありません。
- 自分の車(契約車両)しか運転しない方
- 近場の移動が中心で、長距離ドライブをほとんどしない方
- 雪道やぬかるみを走る機会がない方
- バイクや原付には乗らない方
最近の自動車保険は、バッテリー上がりやパンク、ガス欠、レッカーサービスなど、日常的に起こりやすいトラブルにはひと通り対応しています。まずはご自身の保険に付帯されているロードサービスの内容を確認してみましょう。その上で不足を感じる場合にJAFの加入を検討するのが、賢い選び方です。

FPからの一言アドバイス:保険料全体を見直したい方は、一括見積もりサービスを活用してみてください。ロードサービスの内容も含めて各社を比較できるので、自分に最適な保険が見つかりやすくなりますよ。
FPがおすすめする自動車保険一括見積もりサイト

数ある自動車保険一括見積もりサイトの中から、FPの視点で特におすすめできる2つのサイトを厳選しました。
- インズウェブ
- 保険スクエアbang!
どちらも大手企業が運営しており、安心して利用できます。
インズウェブ

インズウェブは、提携保険会社数が最大20社と業界トップクラスの自動車保険一括見積もりサイトです。
運営元はSBIホールディングスで、利用者数は1,000万人を突破しています。代理店型からダイレクト型まで幅広い保険会社を比較でき、見積もり結果のスピードも早いのが特徴です。
- できるだけ多くの保険会社を比較したい方
- 代理店型とダイレクト型の両方を検討したい方
- ハーゲンダッツなどのプレゼントキャンペーンに興味がある方
迷ったらまずインズウェブを利用すれば、幅広い選択肢の中から自分に合った保険を見つけやすくなります。

FPからの一言アドバイス:提携数の多さは比較の精度に直結するため、最初の一歩としてインズウェブを選んでおけば間違いありません。
保険スクエアbang!

保険スクエアbang!は、利用者数500万人を超える定番の自動車保険一括見積もりサイトで、最短3分程度で見積もり依頼が完了します。
運営は上場企業の株式会社ウェブクルーが手がけており、提携保険会社は16社です。大手代理店型からダイレクト型まで幅広くカバーしており、万が一の交通事故時に弁護士に相談できるサービスが付いている点も大きな魅力です。
- 見積もり依頼にあまり時間をかけたくない方
- 交通事故時の弁護士相談サービスに魅力を感じる方
- 契約特典で豪華プレゼントを狙いたい方
インズウェブと併用することで、より多くの保険会社をカバーでき、比較の精度がさらに高まります。

FPからの一言アドバイス:弁護士相談サービスは他のサイトにはない独自の強みなので、万が一への備えを重視する方には特におすすめです。
トラブル発生から解決まで!任意保険のロードサービスを利用する際の流れ

いざトラブルが起きた時、慌てずに対応するためには事前に利用の流れを知っておくことが大切です。ロードサービスの利用手順はシンプルですが、ちょっとしたコツを押さえておくだけで、スタッフの到着がスムーズになります。
ここでは、トラブル発生から解決までの流れを3つのステップで解説していきます。
- 1. 安全な場所への停車と状況確認
- 2. ロードサービスセンターへ伝えるべき4つの情報
- 3. GPS位置情報共有アプリの活用で到着を早めるコツ
それでは、一つずつ見ていきましょう。
1. 安全な場所への停車と状況確認
車にトラブルが発生したら、まず最初にやるべきことは安全な場所に車を停めることです。これは自分自身の安全を守るだけでなく、後続車による二次事故を防ぐためにも欠かせません。
安全を確保するために、次の手順で対応してください。
- ハザードランプを点灯し、路肩や駐車場など安全な場所にゆっくり移動する
- 車を停めたらエンジンを切り、車内から降りて安全な場所に退避する
- 高速道路の場合は、発炎筒や三角停止板を設置して後続車に知らせる
- 車の状態(異音・異臭・警告灯の点灯など)を落ち着いて確認する
特に高速道路上でのトラブルは危険が大きいため、車内に留まらずガードレールの外側へ退避することが重要です。安全が確保できたら、次のステップでロードサービスに連絡しましょう。

FPからの一言アドバイス:高速道路で停車する際は、後方からの追突事故を防ぐため、必ず三角停止板を車の後方に設置してください。設置しないと道路交通法違反になる場合もあります。
2. ロードサービスセンターへ伝えるべき4つの情報
安全を確保したら、保険会社のロードサービスセンターに電話で連絡します。この時、スムーズに対応してもらうために、4つの情報を落ち着いて正確に伝えることが大切です。
ロードサービスセンターへ伝えるべき情報は、次の4つです。
- 現在地(住所や目印となる建物、道路名など、できるだけ具体的に)
- トラブルの内容(バッテリー上がり、パンク、ガス欠など症状を具体的に)
- 車の情報(車種、ナンバー、車の色など)
- 連絡先(折り返し連絡が取れる電話番号)
なお、ロードサービスを利用する際は、必ず事前に保険会社へ連絡してください。自分で業者を手配してしまうと、費用が自己負担になるケースがあります。保険会社のロードサービスセンターの電話番号は、スマートフォンの連絡先にあらかじめ登録しておくと安心です。

FPからの一言アドバイス:保険証券に記載されているロードサービスの電話番号を、今すぐスマホに登録しておきましょう。トラブル時に番号を探す手間がなくなります。
3. GPS位置情報共有アプリの活用で到着を早めるコツ
ロードサービスのスタッフに早く来てもらうためには、正確な現在地を伝えることがポイントです。見知らぬ土地や夜間でうまく場所を説明できない場合は、スマートフォンのGPS機能を活用しましょう。
GPS位置情報を活用する方法には、次のようなものがあります。
- 保険会社が提供する専用アプリ(ソニー損保の「緊急時サポート」、東京海上ダイレクトのWeb手配サービスなど)を使えば、GPSで現在地を自動送信できる
- JAFの公式アプリでは、位置情報を送信するだけでロードサービスを要請でき、スタッフの現在地もリアルタイムで確認可能
- LINEでロードサービスの受付ができる保険会社もあり、位置情報の共有が簡単にできる
これらのアプリやサービスを使えば、電話で住所を伝えるよりも正確かつ迅速に場所を特定でき、スタッフの到着時間を短縮できます。トラブルが起きてからアプリをダウンロードするのでは間に合わないので、事前にインストールして使い方を確認しておくことをおすすめします。

FPからの一言アドバイス:保険会社の専用アプリは、ロードサービスの要請だけでなく、事故時の連絡や契約内容の確認にも使えます。まだ入れていない方は、今のうちにダウンロードしておきましょう。
利用前に知っておきたい!任意保険のロードサービスに関する注意点

任意保険のロードサービスはとても便利なサービスですが、すべての状況で利用できるわけではありません。事前に注意点を知っておくことで、いざという時にも冷静に対応できます。
ここでは、特に押さえておきたい2つの注意点について解説します。
- 高速道路でのトラブル時は「道路緊急ダイヤル(#9910)」との使い分け
- サービスを受けられないケース(無免許・飲酒・車検切れなど)
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
高速道路でのトラブル時は「道路緊急ダイヤル(#9910)」との使い分け
高速道路でトラブルが発生した場合は、保険会社のロードサービスだけでなく「道路緊急ダイヤル(#9910)」の存在も覚えておきましょう。この2つは役割が異なるため、状況に応じた使い分けが大切です。
それぞれの連絡先と役割の違いは、次のとおりです。
- 道路緊急ダイヤル(#9910)は、道路上の落下物や路面の損傷、車両故障による通行障害など「道路の異状」を道路管理者に通報するための全国共通ダイヤル
- 保険会社のロードサービスは、自分の車のトラブル(バッテリー上がり、パンク、レッカー搬送など)に対応してもらうためのサービス
- 事故の場合は、まず警察(110番)に連絡し、必要に応じて消防(119番)にも通報する
道路緊急ダイヤル(#9910)は24時間365日、通話料無料で利用できます。高速道路上で故障して停車せざるを得ない場合は、まず「#9910」や非常電話で道路管理者に状況を伝え、その後に保険会社のロードサービスに連絡するという流れが安全です。

FPからの一言アドバイス:スマホの連絡先に「#9910」を登録しておくと、高速道路でのトラブル時にすぐ通報できます。保険会社の番号とあわせて事前に登録しておきましょう。
サービスを受けられないケース(無免許・飲酒・車検切れなど)
ロードサービスは幅広いトラブルに対応してくれますが、法令に違反している状態ではサービスを受けられないケースがあります。これは保険会社・JAFともに共通する注意点です。
ロードサービスの対象外となる主なケースには、次のようなものがあります。
- 無免許運転や飲酒運転など、法令違反の状態で運転していた場合
- 車検切れの車両で走行していた場合
- エンジンの違法改造や車高の不正変更など、違法改造車に該当する場合
- レースやラリーなど、通常の使用方法と異なる状況での故障
また、保険会社に事前連絡をせずに自分で業者を手配した場合も、費用が補償されないことがあります。トラブルが起きたら、必ず最初に保険会社のロードサービスセンターへ連絡するようにしてください。
日頃から車検の有効期限を確認し、法令を遵守した運転を心がけることが、ロードサービスを安心して利用するための大前提です。

FPからの一言アドバイス:車検の有効期限は車検証やフロントガラスのステッカーで確認できます。うっかり切れていた、ということがないよう定期的にチェックしておきましょう。
まとめ:車の任意保険のロードサービスはいざという時に必要
任意保険のロードサービスは、バッテリー上がりやパンク、レッカー搬送など突然のトラブルに対応してくれる心強いサービスです。等級にも影響しないため、困った時には遠慮なく活用しましょう。
ただし、サービス内容や無料範囲は保険会社ごとに異なります。自分に合った保険を見つけるなら、一括見積もりサイトで複数社の保険料とロードサービスをまとめて比較するのが効率的です。
→FPがおすすめする自動車保険一括見積もりサイトをもう一度チェック
さらに、雪道でのスタックや契約車両以外でのトラブルにも備えたい方は、JAFとの併用をおすすめします。年会費4,000円で回数無制限のサポートが受けられるうえ、保険のロードサービスもグレードアップ。まずは一括見積もりで保険を見直し、必要に応じてJAFへの入会もぜひ検討してみてください。
